ジャズギタリストJulian Lageの「 233 Butler 」 という曲を人工衛生から流したい。そして宇宙でライブをして欲しい

Gladwell

タイトルが長くなってしまったがそういうことである。

個人的にジャズの醍醐味は同じ曲でもライブによって展開が変わることだと思います。

私は同じ曲同じアーティストでも、ライブバージョンごとに複数曲音楽プレイヤーに入れたりしています。

今回は「233 Butler」という曲の魅力とアドリブソロ(ライブ)の魅力を伝えられたらなと。

ジャズギターってなかなか聞く機会が無かったり地味だと思われがちですが、この楽曲は堅苦しくなく非常に爽やかなので、沢山の人に知ってもらいたい思いから紹介します。

 

彼自身最高のギタリストですが今回は曲メインです。

  233 Butler について

JULIAN LAGE HP

アルバム「Gladwell」収録曲

233 Butler

233 Butler

  • Julian Lage Group & ジュリアン・レイジ
  • ジャズ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 ギターの疾走感がとてつもなくかっこいい曲。30秒だけ聞いてもいい曲だと分かります。このアルバムは聞きやすくて方向性も固まってるので、リリースされている中で一番好きです。人工衛生で流せばいつでもどこでも聞ける。

音色的にアコースティックな音で臨場感溢れています。

その道を極めた人の曲って、その楽器を演奏する人とか音楽に詳しい人じゃないと楽しめないことって多いですが、この曲は難解でもなくギタリスト以外でも悦に浸ることができます。イージーリスニングではないのにある気軽さ、そんなものがあると思います。

メセニーやベンソンを初めて聞いたときにも思いましたが、クリーントーンにも関わらず、フレーズだけでここまで気持ちを昂ぶらせるギターを弾けるのは衝撃です。

ライブでのアドリブ・アレンジの楽しさ

やはりジャズと言えばライブならではの演奏です。その時によってソロはまったく違いますし周りの空気に合わせてフレーズが変化していきます。

まずは一つ目

メンバーお互いで高めあっていき、リズムで盛り上げるバージョン

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マンザー製のギターの音が良すぎる。普通のフルアコでは出せない木感があります。

 メンバー同士通じ合っているのに加え、ジュリアンお得意の低音弦と高音弦を混ぜ混ぜで弾く超絶技巧が見れます。ジュリアンのソロに呼応して他のパートも動きを変えているのが分かり、これぞライブの臨場感です。

歪ませてギュイーンでなくても、全体を通して徐々に高低のあるソロを盛り上げていくスタイルなので、ハイな状態が長く続くライブですね。間のとり方も勿論一級ですが、弦飛びフレーズを高速で弾くところは歪ませたチョーキングで盛り上がるような吹っ飛び感と、音から逃げられないような吸着感が同居してて耳が離せないです。

最後の終わりへのフレーズも、怪しい雰囲気から綺麗に着地してすっきり気持ちいい。

即興アレンジとは思えないギターソロバージョン※自作楽譜あり

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聞いたか?これ即興でアレンジしてるんだぜ? 

自分の曲とはいえどんなセンスしてたらこんなコード感になるのだろうか。ベース音のリズムを一定で弾きつつ、メロディのリズムを変えたりと良くわからないことを簡単にやってらっしゃる…

ジュリアンはベースの低音、真ん中の音、メロディの高音を上手く使い分けていて、低音と中音、中音と高音がそれぞれ繋がっているみたいに聞こえ、二つの旋律が流れているようで個性的なんですよね。

メロディはほぼそのままとは言え、ベース音と間の経過音のファンタジー感がやばいです。

特に2:20あたりの崩しが衝撃的すぎて、ここの部分を繰り返しずっと聞いてました。

昔一度コピーしましたが自分で弾いてても、不思議な音の繋がり方でした。

 

原曲に忠実なかっこいいソロギターバージョン※自作楽譜あり

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原曲に忠実な頑張れば弾けそうバージョンです。

とはいえアドリブ部分はとってもかっこいいフレーズで、流れを壊さないスムーズさ。

ハーモニクス乱舞の部分はかっこつけれるので是非真似したい。

ジュリアンがよく使う弦飛びフレーズも優しく組み込まれているので、テクニックを真似したい人にピッタリ。

まあそれでもかなり難しいのですが。中級者以上向けです。

でも初心者もかなり練習になると思います。

弾けたらかっこいいぞ!

 

 

ジュリアンの魅力全開の神バージョン

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1:40~ソロ

何から何まで完璧なアドリブソロ。勢いが落ちることなくアグレッシブに進む、凄い構成力のあるソロです。

一度の盛り上がりの山を超えてから、次への盛り上がりに向けての繋げ方に口があんぐり。音が繋がり続けてる浮遊感が落ち着く暇を与えてくれません。

駆け上がるフレーズでも低い音が急に混じったりして非常にスリリング。

なにより、どんなに難しいフレーズ、リズムを弾いても笑顔が崩れず楽しそうに弾くのはこっちまで笑顔になって音楽にのめり込んでしまいます。

メセニーしかり顔の表情が幸せそうだと、彼らアーティストの世界に簡単に巻き込まれてしまうんですよね。

 おわり

いやあーいい曲です。やっぱりジャズはライブですね。

同じ曲同じアーティストでもここまで楽しめるんですね。

なかなか来日の機会もなさそうですが、できるだけライブには行きたいものです。

アコギを弾くとブルーグラスな部分もあったりして全然飽きが来ないです。

彼の音楽は宇宙でも気に入られそうなので、宇宙でライブしてみて欲しい。

ギターを宇宙で弾くとどんな感じになるのかも気になる…火星ぐらいなら行きます。

ライブの楽しさが少しでも伝われば幸いです。

ジュリアンは最近テレキャスかアコギばっかり弾いているので、たまにはフルアコを使ってほしい。