口笛は楽器がなくても旋律を奏でることができる、万能の笛。
口笛は同じフレーズを繰り返すことで頭に残りやすいですね。
今回は口笛が効果的に使われている有名曲や、個人的に吹きたくなる曲をまとめてみました。
どこかで聞いたことのある有名曲
映画やCMで使われたことのある誰もが聞いたことのあるような曲達の紹介。
Arthur Pryor-「The Whistler And His Dog」
某お酒のCMでかなり有名ですね。
オーケストラでは口笛ではなく横笛で演奏されることが多いようですが、口笛の方が個人的には好きです。
昔のディズニーアニメの挿入曲みたいな感じ。口笛にしては難しそうなフレーズ。
高音へと上がっていくフレーズは口笛ならではの、音程の自由さが伸びやかで気持ちいいですね。
Malcolm Arnold-「The River Kwai March」
映画「 戦場にかける橋」のテーマ曲です。
初出は古いもののCMやテレビ番組で使われることが多いので、世代問わず知られている曲でもあります。
マーチバンドでの定番ともいえる小気味よいスネアと、凛々しくキリッと音を起伏させる口笛がなんだか元気にさせてくれますね。
※この曲自体元ネタがあり、「Colonel Bogey March」という行進曲を映画用に作編曲しています。 ↓
面白いのがボギーというのが人名ではなく、ゴルフでボギーばっかりする友人から着想を得ているタイトルのところ。
Bernard Herrmann - 「Twisted Nerve」
同名のイギリス映画「(邦題)密室の恐怖実験-Twisted Nerve」で印象的に使われているテーマ曲です。
この映画自体はかなり古いものですが、おそらく聞いたことがあるのはタランティーノ監督の映画「キル・ビル」で挿入された楽曲だからでしょう。
もとになった「Twisted Nerve」は日本では密室の恐怖実験という意味不明な題をつけられています。モンスターとかでそうな邦題ですが実際は主人公がヤバイ系のサイコスリラーです。
作曲者はヒッチコック作品に携わっていたBernard Herrmann 。「サイコ」のあのテーマも作曲しています。こいつ手に負えないな…な雰囲気の曲調はさすがですね。
陽気なリズムなのに哀愁のあるメロディーが陰鬱さを表現していると思います。
フル(オーケストラ)Ver↓
Eric Idle - 「Always Look On The Bright Side Of Life」
00:34~口笛
またまた映画音楽から。
「ライフ・オブ・ブライアン」という映画でEDシーンに使用された曲です。
作曲者がコメディグループ(Monty Python)の一人と知った時はびっくりしました。
とても和やかな曲調なのに劇中で流されたシーンは、主人公が磔刑に課されている絶望的な場面と対象的な使われ方をしている楽曲です。(ミュージカル調で楽しそうではありますが)
コーラスと口笛が交互に曲を回していくパターンになっており、合いの手のように口笛がレスポンスするこのやり取りは中毒性があります。
歌えなくても口笛で曲に参加できるので世界に入り込みやすくなっています。
Bobby McFerrin - 「Don't Worry Be Happy」
説明不要の名曲ですね。こちらもCMにもバンバン使われていた記憶があります。
「気にするなよ、元気出せよ」的な意味のタイトルでその通りとても幸福感を撒き散らしていくような曲です。
タイトル「Don't Worry Be Happy」はインドの宗教家Meher Babaが標語的にポスターに使用していたところ、それを目にしたBobby McFerrinが気に入って曲名にした背景があるようです。※Wikiより
全編楽器は一切使わずにBobby McFerrinのアカペラで制作されています。
高音のコーラス部分で開放感、低音の気持ちいい響きで安定感がうまい具合に混じり合っています。
イントロの口笛のハモリがとても綺麗で口笛自体は少ししか使われていないにも関わらず、「口笛の曲といったらこの曲!」と印象づけています。
Peter Bjorn & John -「Young Folks」
イントロ、間奏部分での口笛で有名。
けだる~い歌い方と、ややぼやけたサウンドがティーンエージャーっぽいですよね。
全体的にタイトな作りで流し聞きしやすい。
ゆるい感じなので説明もゆるく終えます。
個人的に好きな口笛がある曲
完全に好みの口笛ナイスソングです。おまけ程度に少し紹介。
Flight Facilities-「Stand Still」
エレクトリック系からFlight Facilitiesの曲を。
サビ中の裏で流れる口笛のメロディが口笛にぴったりの純朴さを備えています。
エレクトリックな音色で柔らかくリードしていますが、口笛のアコースティックな音がいいアクセントになって楽しめます。
二つの属性の違うものが同時にそれぞれ曲に働きかけているようで飽きのこない名曲だと思います。
この曲の気持ちいいところは音をすぅーと伸ばしたり、鳥のようにさえずる音の切り方が口笛の楽しいポイントがしっかり押さえられている所ですね。
Imagine Dragons - 「On Top Of The World 」
若干民族チックな雰囲気とわいわいした感じがとっても賑やか。
MVでは昔のアメリカンな世界が繰り広げられています。レトロでところどころFalloutみたいな雰囲気。
黎明期のような世界観で見ていて懐かしい。
口笛を取り入れた曲は大体がサビやある部分にのみ繰り返し流すことが多いのに対し、この曲は殆どず~っと口笛が流されています。(口笛じゃないかも?)
どこかブラジル的な賑やかさを持っており、メインメロディのお尻がグイっと上にあがる音程フレーズが口笛に補佐されているようで耳に良いですね。
おわり
映画音楽に口笛の名曲が多すぎる。
口笛ってすぐに吹きたいフレーズに挑戦できるからいいですよね。
私は口笛の吹き方のコツを見ても全く吹けないので、私の持っているものは口ではないのかもしれません。
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