ソロギターとは、ギター一本でベース音やら伴奏やらメロディまで弾くあれです。
ソロギターとはバラード風にアレンジして弾く、と認識されている方もいるかもしれません。
ジャンルによってテクニックとか弾き方は違ったりします。せっかくなら色々なジャンルのソロギターに触れたほうが演奏の幅も、好みの音楽も広がると思います。
今回はジャンルレス、ギター一本で演奏している曲を紹介します。ギタリストそれぞれで個性が出て面白いですね。気に入ったら弾いてみましょう。弾けるのであれば。
※iTunesの方のタイトルクリックで曲が入っているアルバムが調べられます。
アコギ系
アコギは歯切れのいいジャカジャカ感でストロークもできますし、音を分離させて弾いても澄んだ音できらびやか。ソロギターの万能選手ですね。
押尾コータロー-「Together!!!」
車のCM曲にもなったソロギター日本人代表レベルの人
ギターのことをあまり詳しくなくても知っている人が多いすごい人。演奏は個性あるものなので、初心者で押尾コータロー特化する人は、普通のソロギターの弾き方が苦手になったりする。
でも弾きたくなる気持ちは分かるし、楽しいのも分かるから魔性のギタリストです。
Justin King - 「Phunkdified」
スラップやらタッピングやら織り交ぜるかっこいい曲
多分ソロアコギストなら一度はコピーしようとするぐらい、演奏欲を刺激される曲。
とりあえず相手をビビらせることができるパフォーマンス精神溢れる奏法の集まりです。
激しいけどタッピングのところは綺麗なメロディ。右手が休まるときがないぜ!
でも個人的には「Knock on Wood」とかの綺麗な曲が好き。
Andy McKee -「Drifting」
ギターを叩いて気持ちいいリズムで落ち着く曲
10年前ぐらいにネットでかなり話題になったギタリストです。当時こういう奏法がほぼない時期だったようなそんなこんなで、凄い!となっていたような。懐かしい。
昔の曲とは言え楽曲としての完成度も高く飽きません。
頭叩いてもいい音しそうだなと思っていたのは私だけではないはずです。
Tommy Emmanuel-「Classical Gas」
アコギギタリスト最高峰のテクニックとフィーリング
多分世界で一番アコギが上手いおじさん。カバーする選曲も渋い。
親指ピック。とにかくとんでもない技術で曲を楽しく弾きます。アルペジオ多用なのに超高速。音が雨あられ状態ですよ。
アーティキュレーションの使い方凄すぎじゃないですかね…
Pat Metheny - 「That's The Way I Always Heard It Should Be」
素朴で偽らない音色の世界観とギター
アコギでは無いですが、メセニーはギター関係なら絶対紹介します。ガンガンひいきするぞー!
彼は基本フルアコを使いバンド編成で魅力的な演奏をしますが、ソロギターにおいても彼にしか出せない唯一無二の世界観を作れるって凄いですよね。
基本的に音使いもシンプルで技巧的でもないのに、耳を離すことができない。
ソロギターでも即興演奏入れるのはさすがジャズギタリストですね。
クラシック・(エレ)ガットギター
芯のある音でどの弦もはっきり音が出ます。なのにとてもまろやかで優しい音色なのがガット弦のいいところ。
1~6弦まで音がちゃんと独立し易いので、ソロギターといえばこのタイプなイメージです。
Roland Dyens-「Waltz Op.69 No.2 」
姿勢がすでにかっこいいクラシックギター曲
正直クラシックギターはディアンスぐらいしか知らないや!!山下和仁とか紹介しようとしたけど私には荷が重かった。
クラシックって感じの曲ですね。クラシックやったことない人には、音使いとか音の置き方が逆に新鮮になったりします。一度は弾いてみると楽しいですよ。
朴葵姫-「Sonata III "La Toccata de Pasquini"」
かわいい!
可愛いから紹介しました!
右手って指弾きでこんなに動くのかよと衝撃を受けるそんな曲。
Marek PASIECZNY-「DESEJO」
クラシック奏者なのにジャンルレスな曲
個人的にクラシックギターメインの人の曲はなかなか気軽に聞きにくいのですが、この曲はノリノリなのでて聞きやすい。
ソロギターの繊細さと激しさも含まれているので一石二鳥な感じ。
ディアンスを意識した曲らしいのでそれっぽいのも素敵。※HPで楽譜が買えます。
Lee Ritenour-「Etude」
初心者も練習になる素敵な曲
レジェンドフュージョンギタリストですね。リトナーはほんとギターを弾かせたら何でもできるなあ。
初めてソロギターを練習した思い出の曲です。動画では中盤アレンジされていますね。
アルペジオや和音、ベースの動きなどが覚えられる神曲です。初心者におすすめ!
Ewan Dobson - 「Time 2」
音が遅れるエフェクトでエレクトロっぽくソロギター
時の人第二弾。動画が公開された時かなり話題になってました。
そして外人のTABくれコール。
難しいフレーズを弾いてるわけではないですが、ディレイエフェクトを使っての楽曲構成でエレクトロっぽくなり、一躍有名になりました。
Romero Lubambo - 「Influencia Do Jazz」
明るい雰囲気のボサノバ曲
ルバンボ先生!ボサノバ系ギターの大御所ですね。
ブラジル音楽は本当に心が晴れていきますね。リズムのせいもあって大変聞きやすい曲ですが、実際はかなりの技巧を必要とします。
慣れてないと音すら取れないぜ!!
でもこれ聞くとだんだんボサノバが弾きたくなってくるんですよね。ボサノバはガットギターと相性抜群なのでおすすめ。
エレキギター
アコースティックじゃなくても、ガット弦じゃなくてもソロギターは弾けるんです。
エレキにはエレキなりの音の良さがあるので、エレキギタリストも一度指で弦を撫でてあげてください。
Joe Pass - 「Ain't Misbehavin」
ジャズです。まごうことなきジャズです。
ジョー・パスはソロギター時のコードがめちゃくちゃクール。
ギター一本でもジャズらしさというのは出るんですね。初めてソロジャズギターするとベースや和音の入る位置に戸惑いますが、マスターするとかっこいいですよ。
使っている楽器はフルアコなので、アコギやガットとはまた違うまろやかな音です。特に音を重ねた時の気持ちよさといったら…
Tuck Andress-「Europa」
フルアコならではの、まあるいパーカッション
Tuck & Pattiのタック・アンドレスのほうです。サンタナのカバー。彼の演奏スタイルは超個性的で、普通という枠からはかなりはみ出しています。
ストラミングを多用しつつ演奏し、フルアコならではの音が詰まったようなパーカッション。
他では聞けないクリーントーンのギターの音が聞けます。
箱モノのパーカッションってこんなにいい音するんだと驚きます。
おわり
ソロギターを始めたい人はソロ専門の方を調べていくと思うのですが、実際ソロギター専門で弾いてる演奏家って少なめですよね。しかしぴろぴろエレキ弾いてる人はソロギターを弾けないかと言われるとそうでもなく、上手い人はだいたい弾けます。
そういう人が弾くソロギターも面白い。
ソロギターの演奏動画って手元しか映すとこないので、テクニックや運指が学べていいですよね。
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