ソロギターに興味が出てきて実際に自分が弾くようになる方も多いでしょう。
「歌ものアレンジ集ばかりでどうも飽きた…」
「色々なギターアーティストの曲が知りたい」
そんな方向けへ楽譜の存在を確認した上で、聞くだけではなく演奏したくなるような色々学べる曲を選びました。
※パーカッション系はなし。楽譜情報も一応記載しますが書籍はまあ大体なく、曲名+楽譜(Score)で検索すれば見つかるので各々でどうぞ。楽譜も不正確の場合が割りとあるので耳コピも推奨。
本人映像ではなく、練習する時参考になりそうな手元が見れる動画メイン。指の動き・音とか人によって違うケースがあります。気に入った曲があれば、まず原曲と聴き比べて音・ニュアンス等の違いをチェックすると上手くなっていきます。右手のフォームはクラシック系・アコギ系・エレキ系等で違いが出るので、自分の望む音がでるフォームを参考にするのが良いかなと思います。
いろいろなジャンルのソロギターはこちら
難易度
低 初心者も練習すればひける
中 ギターに慣れてないとしんどい
高 かなり頑張らないと難しい
- Lee Ritenour- 「Etude」
- Earl Klugh-「The night has a thousand eyes」
- Justin King - A Saucey Jig
- Andrew York - 「Sunburst」
- Ray Guerra- 「Un dia despues (そのあくる日)」
- Pat Metheny/Lyle Mays-「September Fifteenth」
- Tom Jobim(作)/Roland Dyens(編)-「A Felicidade」
- おわり
Lee Ritenour- 「Etude」
難易度:低
この曲はおすすめ曲集でも紹介しました。
原曲は他の楽器音も入っていて賑やかですが、ギター単体でもベース音を弾いたりメロディーもあったりとソロギターとして成り立っています。特に演奏難易度も高くなく初心者でも手軽に練習してみようとなるのがいいですね。
・テクニック面
コードも抑えやすく、メロディもキャッチャーで聞きやすい。
ベースと同時にメロディを弾いたり、動画0:55あたりの異弦を交互に弾くテクニックが等様々な基本的な技術が学べる曲です。親指が担当するベース音がコードと一緒に動いたりするので、演奏しつつ音の動きを意識していくととっても楽しい曲です。
・楽譜
ネット検索であり。
リトナーは人気曲のスコアを公式HPで無料公開しています。が、Etudeはありませんし載っているものも雑誌も絶版っぽいです。検索でどうぞ。
Earl Klugh-「The night has a thousand eyes」
難易度:やや高
ジャズボサノバ系。
日本のItunesでは原曲サンプルがありませんでした。
ググったらでてくるので一度聞いてみてください。
ジャズ系のコードやリズムが沢山で、オシャレカフェな感じ。
・テクニック
リズムやコードがクラシックやアコギ系では馴染みないので、慣れるまで大変だと感じるでしょう。ベースやコードに起伏があったりなので、ギター一本でリズムを強く感じる事ができます。
・楽譜
ネット検索あり。
Justin King - A Saucey Jig
難易度:中
アコギ系のギタリストでは有名なJustin Kingからの一曲です。今までの楽曲とは毛色が違ったものとなっており、ケルト風という珍しいジャンルのソロギターです。ソロギターメインの方はなかなか馴染みがないジャンルかもしれませんが、これを機会に新しい音楽ジャンルを聞いてみたい人におすすめの楽曲です。
・テクニック
DADGADということでDADGADらしい爽やかさがあります。開放弦を軸に、ハンマリング・プリングを用いたプラルトリラーにより左手の動きがかなり鍛えられるのではないでしょうか。楽譜上は16分で記載していますが勢いでパパパとスラーさせると上手く曲がつながって聞こえるようになります。
ただコードストローク部分が難しくラスゲアード気味にダウンストロークしたり、小説に食い気味に入っていたりと、弾き方に慣れないと弾けません。
左手と強弱に強くなりたい人におすすめ。
・楽譜
私が自作したものがあります↓
『Justin Kingの「A Saucey Jig」がソロギターの練習になる』
Andrew York - 「Sunburst」
難易度:中
若い世代がかなり好んで聞くイメージのあるアーティストです。2:00あたりからイケイケな感じになるのがこりゃ人気出るわ、と言った感じ。
爽やかで曲がかっこいいので弾きたくなると思います。
・テクニック面
なかなか初心者は手を出しにくい。スピード落としてゆっくり弾けばなんとかなりますが。1.6弦がDの変則チューニング。
3:46~の低音弦を後ろで弾き続けるフレーズがあり、そこがかなり印象深い。
弾いてみると慣れさえすれば曲の中ではそこまで難しいという感じではないので、試しに真似してみてください。
※余談ですが3:15あたりからのフレーズがPat Methenyの「Phase dance」にとても似ています。
・楽譜
Ray Guerra- 「Un dia despues (そのあくる日)」
難易度:やや高
大萩康司の為の曲。「11月のある日」という曲のアンサーソング的な立ち位置。
最初の方はリラックスしたバラードで繊細な曲調。
2:00~からの展開が熱く個人的にとても好きで、叙情的でスリリングなのに泣ける感じ。
・テクニック
アルペジオがたくさん。
左手より右手の技術がかなり試される曲ではないかなと思います。
メロディとアルペジオ部分がごっちゃにならないようにバランスを調節するのが難しい。綺麗に弾くのが大変。
・楽譜
Pat Metheny/Lyle Mays-「September Fifteenth」
難易度:やや高
原曲はシンセと共に演奏。アルバム制作中、ビル・エヴァンスが亡くなり作曲。(9月15日が命日)
美麗なメロディラインで奏でる哀愁ソング。Patの曲でもかなり感情に直接訴えかけてくる曲です。
・テクニック
コードを置いてメロディをポンポン解き放つタイプ。
メロディが伸びきるように弾きたいのに、コードが結構動くので音を持続させるのが難しいです。あと6弦に親指を使う場面がありますが無理ならどこかの音を省略しましょう。
・楽譜
ネット検索であり。
本で収録されているのは、他の曲がたくさん入っているものしかなく高かったので掲載しません。
ファン以外は非推奨。
Tom Jobim(作)/Roland Dyens(編)-「A Felicidade」
難易度:高
※本家のサンプル音源はありませんでした。
またディアンスか、そう思われた方も多いでしょう。頻出するのは個人的にソロギタリストのなかで一番好きな弾き方だからです。好みです。
本家が一番早く弾いて滑らかに演奏しますが早すぎて分からなかったりもするので、この動画はかなりゆっくりで練習に確認しやすくておすすめ。
かなりスピード感のある技巧系のソロギター。演奏を見てるとギタリストとしては弾きたくなると思うのでセレクション。
・テクニック
とにかく難しい。楽譜を見ると黒い玉がたくさんあって、え?となります。
密集度が凄い。
セーハーで高速三連が出たりびっくり技もあるので遊べます。リズムキープが出来れば、弾いてるところを見失う事なく安定するはず。
・楽譜
ネット検索あり。
おわり
演奏者じゃなくても音を聞いていて弾きたくなってくればギターに向いてるので、とりあえず楽しみましょう。ソロギターはガット弦で弾くことが多いですがどれで弾いてもそれぞれ楽しめる。