新技術が取り入れられている仮想通貨。
多種多様の方向性があれば勿論音楽関連のコインも存在しており、縮小していると言われる音楽を盛り上げようと明るい未来を想像させる開発もあります。
ここでは音楽市場の発展・アーティストへの還元や保護、といった音楽に関係するおすすめの仮想通貨をまとめていきます。
・音楽通貨のサブ編のイベント系記事はこちら↓
仮想通貨取引口座をお持ちの方は目次から”はじめに”を飛ばして各コインの見出しへ飛んでください。(テレグラムやディスコードは活発に開発者も発言していたり、コミュニティの楽しさもあるので参加推奨)
- はじめに
- MUSICOIN (MUSIC) アーティストに直接収入を
- AudioCoin (ADC) リスナーにも利益を
- Opus(OPT) どこでも何でも聞けるように
- VOISE(VOISE)
- おわり
はじめに
予め伝えますがここで紹介するものは今後価値が高まったり暴騰したり利益が出、資産運用の投資としてオススメなのではなく、音楽業界を変えようとしたり盛り上げようとしたりといった夢がある仮想通貨を紹介していきます。
ですのでプロジェクトの進行によっては価値が下がってしまう可能性もある事を頭に入れつつ、開発者の方針に共感したり支援したくなったら購入という意識で余裕のある範囲での取引を推奨します。
仮想通貨購入までの流れ
初めての方もいると思うので軽く購入までの流れを記載。
基本的にですが音楽特化のコインは国内ではまだ取扱がありません。ですので必然的に海外での取引所を使用します。
しかし海外取引所では円は使えないので国内取引所で、ビットコインかイーサリアムを購入し海外取引所に送金し購入します。※図参照
送金の仕方は取引所のコインそれぞれに受信アドレスが割り振られているので、そこに送金します。※要各取引所の説明確認
現状ビットコインの送料が高く、送金詰まりも発生しているようなので海外取引所使用前提ならイーサリアムもいいかもしれません。
取引所の口座開設
何をするにも国内での口座開設(会員登録)をしなければ始まらないので、少しでも興味がある人はまずは国内取引所に登録しておきましょう。
ちなみに口座開設からの本人確認まで3日~1週間、遅くて一ヶ月以上かかります。本人確認のはがきを受け取らないと送金等の機能に制限がかかるので、混雑している時にすぐ始めたくなってもかなり待たないといけません。
とりあえず取引所によって扱っているコインや手数料が違うため有名所は全て登録推奨。
主要取引所リンク↓
=国内取引所=
・Zaif
=海外取引所=
主要を二つのみ紹介。
他の取引所は数が多いのでコインの項目で適宜紹介。
~以下コイン紹介~
MUSICOIN (MUSIC) アーティストに直接収入を
リンク
Twitter:Musicoin Project (@musicoins)
Telegram:Telegram: Join Group Chat
Discord:https://discord.gg/ZGU8mxN
・ホワイトペーパー
・特徴
目標として近年問題視されているストリーミング・権利団体の高い中抜き、無料で楽曲を聞けてしまう等の現状による、アーティスト・ミュージシャン側に満足な利益が行き渡っておらず音楽業界が縮小している現実を真摯に受け止め、クリエイター側の利益・権利を保証し音楽全体を立て直していこうというものです。
今では発信者側から受け手まで仲介役が存在しており、収益が分散され金銭的に夢のないものとなっていましたが、それをダイレクトに繋げ収益を直接渡せるのが素敵なところ。
細かな所は下記ロードマップに記載してありますが、ブロックチェーン、スマートコントラクトといった新たな技術を使い、どのようにDLされたかの詳細(ライセンス)を刻み込むので権利も保障されるということです。
今は楽曲再生にコインを用いるようですが、ロードマップを見ると今後は再生にコインを使うことなく、全て無料でサービスを利用できるようにするとのことです。
楽曲をフルで聞けるので純粋に気に入った曲を作ったアーティストに投げ銭、また収益を受け取って貰うことが出来ます。
投げ銭自体はSoundCloud等で導入の話が出ていましたが、投げ銭だけでなくベーシックインカム制度を取り入れるとロードマップに記載されていました。面白い。
個人的に感心したのはアーティスト側は利益の分配を予め決めることが出来ること。↓
これで喧嘩が防げる!と思いましたがそもそもこの分配で揉めそうですね。
※ロードマップ(計画)を翻訳されているサイトが合ったので詳しく知りたい方はこちら↓
Musicoin(MUSIC)のロードマップがリリースされました。 | ビットコイン投資で不労所得生活
・まとめ
※詳しく分かりやすいレビューを掲載しているブログがあったので紹介させて頂きます↓
【Musicoinで遊ぶ】音楽を仮想通貨で革命する! - 快傑Zの仮想通貨を投資以外で消耗してます!
ただMUSICOINのコミュニティは開発を見る限り活発ではなさそうなので、あまり大量に投資するのはおすすめしません。あくまで音楽コインのベーシックなものとしてお考えください。
・このコインを取り扱っている取引所
AudioCoin (ADC) リスナーにも利益を
・リンク
Twitter:Audiocoin (ADC)
Discord:https://discord.gg/nenU6uN
・ホワイトペーパー(日本語)
https://www.audiocoin.eu/?p=65555
ADC利用サイト:https://www.aurovine.com/
・特徴
MUSICOINはアーティストや業界の回復・循環に焦点を当てたものですが、こちらのコインはリスナー側も巻き込んで展開していく動きを目指しています。
コンセプト的にはMUSICOINと似ておりクリエイター側・利用しているリスナー側双方に利益が出るようなコインです。
実際に「aurovine」(上記リンク)というADCを用いる音楽配信サービスが開始しており、音源も徐々に集まり成長中。この「aurovine」で楽曲をストリーミング再生すると再生されたアーティスト側は勿論、再生したユーザー側にもADCが支払われます。
※UIはなんとも言えない…
特にこのコインが面白いのはTwitterのようなSNSで拡散するとアーティスト・リスナー側の両方にコインが発生することです。
投機的な位置づけでなくじわじわと伸ばしていく方針も、プロジェクトに対する思いが伝わってくるような気もしますね。
そしてADCは2017年11月に歌手ビョークが仮想通貨支払いオンリーアルバムの、支払いコインの一つに取り上げた事もあり期待。(割りと盛り上がってました)
詳細リンク↓
Bjork’s Latest Album Available With Bitcoin, Other Cry..
そしてそしてこのコインはPoSと呼ばれるコインの増やし方(アルゴリズム)を採用している為、PCの専用の財布に入れておけば勝手に増えるのです。PCの性能ではなく持っているコインの量に対して割合で増えるので、ある程度の枚数があれば年に何回かはその年利のようなもので曲が購入出来るということです。
・まとめ
ビョークのような大御所が積極的に仮想通貨を音楽業界に取り入れる動きを見せたのはびっくりです。
ただ便利にするだけでなく使っている側も明確なメリットがあると興味がそそられますね。
注意点として2018年1月現在「aurovine」でのADCオンラインウォレットは機能していないのでまだ完全稼働とは言えません。もうすぐ同期が完了する予定だそうなので、Twitterやディスコードで情報を見ておきましょう。
(ちなみに最近ディスコードでADCプレゼントキャンペーンがあり、抽選で10000ADCが配布されていました。コミュニティも日本語のグループもあり、開発者も定期的にアナウンスしているので今後が楽しみ)
・このコインを取り扱っている販売所
・Cryptopia(取引量的にここ一択)
Opus(OPT) どこでも何でも聞けるように
・リンク
Twitter:Opus (@opusfoundation)
Telegram:opusfoundation
ホワイトペーパー:
https://opus-foundation.org/whitepaper.pdf
β版サイト:
https://opus-foundation.org/demo/demo.html
・特徴
ブロックチェーンを用いた音楽保護やアーティストの収益に関しては、前述したコインと同じです。
特にストリーミングサービスでマイナーとメジャーアーティストの安定性の違いに注意し、マイナーアーティスト保護。そして聞きたい曲の為にコロコロストリーミングサービスを都度変えなければいけない状況を打破しようとしているのが主な目的です。
そしてこのコインの大きな技術的特徴の一つが「IPFS」と呼ばれるP2Pプロトコルをブロックチェーンと組み合わせようとしているところ。
「IPFS」はざっくり言うと分散ファイルシステムです。(技術的に完全に理解できていないので気になった方は調べてみてください)
IPFS上にファイルを置くので、聞く時はストリーミング形式になりますが従来のものより低遅延、いきなり音楽ファイルが聞けなくなったりという事を防げる様にしようと動いているプロジェクトです。
図を見てもいまいちピンと来ませんが、どんなプレイヤーでもOpusAPI(仕組み)を使ってどこでも好きな音楽が手軽に聞ける、ということですね。
・既に稼働しているベータ版のサイトはこのような感じです↓
アーティストが自由に値段を決めたりして収益化を図り、音楽に対する可能性を広げられます。
正直今のところかなり使いにくいですが、今後ユーザーフィードバック等で使いやすさの向上に期待したいところ。
・まとめ
まだまだ動き始めといったところです。管理者の存在するストリーミングサービスや、ファイルを購入して手元のローカルストレージに保存したりする現在の音楽の聞き方ではなく、中間的な音楽管理になりそうです。
APIを使うことにより様々なデバイス、ソフトで購入した曲を自由に聞ける事を目標としているので、まさに音楽のデジタル化が進むと言えますね。
・このコインを取り扱っている販売所
VOISE(VOISE)
・リンク
Twitter:VOISE (@voisecom) | Twitter
Telegram:https://t.me/voisecom
ホワイトペーパー:
https://voise.com/whitepaper-voise.pdf
α版HP(要サインアップ):https://app.voise.com/signup.php
・特徴
はっきり言うと他の音楽系コインと比べるとVOISEならではの機能や仕組みはありません。 他と同様にミュージシャンの収益や独自プラットフォームで音楽業界を変える事を目指したコンセプトです。
ただほかと比べてこのコインの長所はコミュニティの強さにあると思います。
正直音楽系のコイン全体としてコミュニティはそこまで盛り上がっておらず、先に挙げたコイン各種もアクティブなホルダーは少なくチャットの頻度も少ないです。
しかしこのVOISEのテレグラムは、大変活発で各々の発言率も抜きん出ています。
新しいプラットフォームを提供するといっても絶対的なユーザーが増えないと浸透しませんし、いかに早く音楽好きな人達を囲い込みするかがキモかと思われます。
そういった意味では他に比べて大手音楽コインになれる可能性が高く将来的に最も成長するかもしれないコインです。
↑VOISEプラットフォーム
VOISEのプラットフォームサイトです。今のところ普通に使いにくいです。
サンプルは20秒とやや短くそのあと一々購入するかの選択画面が出てきたり、そもそもサイトが重かったり…
まだ試作版なので改善するとは思いますがこの手のサイトはユーザービリティがかなり大切なので頑張って欲しい。
・まとめ
発行したタイミングも早い方なのでプロジェクトもシンプルです。逆にそのシンプルさが仮想通貨に興味がない層を取り込みやすくなっているのかもしれません。
コミュニティが強ければコイン自体も成長できるので今後に期待です。
・このコインを取り扱っている販売所
・Cryptopia(取引量的にここ一択)
おわり
・音楽通貨のサブ編のイベント系記事はこちら↓
仮想通貨はちょっと手が出しにくい…な人も興味のある分野でなら、新しいことをしようとしている瞬間やそれを援助したりする側になると直接関わっている気がして楽しいものです。iTunesも楽曲の販売を撤退しストリーミング専門にシフトするという情報もあるので、どうなるのか楽しみです。
勿論ほかにも音楽に関係するコインは沢山ありますが構想段階のものや本当に動いているか分からないものがあるので、今後様子を見て随時追加していきたいと思います。
将来Twitter等での動画に連携、ストリート動画が拡散されると演奏者に収入が入ったりすると、広告+収入といろいろ夢を見れますね。
是非興味のあるコインに投資してみてください。
スマコンの台頭で色んな業者が淘汰されるかもしれませんが。